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イケメン戦国 家康三成メイン書庫(記念小説等例外有)◆R18

第14章 熱情 前編〈石田三成〉




「……んっ……ふ…っ!」


息も絶え絶えに、上気する頬、潤んだ瞳。
トキジは薄く開いた目でを見つめ、柄にもなく己の鼓動が高鳴るのを感じた。

唇が離れると、はくたっとしながらも、潤んだ瞳で精一杯トキジを睨み付ける。
その瞳が、余計にトキジの男としての本能をざわつかせた。


「……あんた、男心分かってねーな」

「…っ!」

「その瞳は余計に男をその気にさせる。……お姫さん、名は?」

「貴方に名乗る名なんて……っ」

「名乗らねぇなら、この先もするぜ。あんたは大事な取引材料だが、無事に返すとは言ってねぇ」

「……っ!」

「どうする?俺ァ別にどっちでも構わねーんだぜ?」


ペロリと舌舐めずりをするトキジを睨み付けた後、は諦めたように俯き、ポツリと己の名を呟いた。


「……です……」

「、か。悪くねぇな。そんじゃ、もう1回」

「ちょ……っ!」

「名乗れば何もしない、なんて言ってねぇ。……こっち向け」

「やめっ……トキジ、さ……っ」

「……癖になりそうだ……」

「んっ!~~っ!」


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