イケメン戦国 家康三成メイン書庫(記念小説等例外有)◆R18
第13章 独占欲には蓋が出来ない〈徳川家康〉
口内に侵入してきた家康の舌が、の舌を絡めとり、甘い吐息と声音が零れてしまう。
家康は濃厚で深い口付けを、貪るように何度も何度も味わって、次第に甘く蕩けていくの表情に、どうしようもなく男としての本能を駆り立てられる。
だが、何とか理性を呼び戻して、必死に蓋をした。
(―――これ以上は駄目だ。続けたら、をめちゃくちゃにしてしまう)
荒い呼吸を繰り返しながら唇を離すと、淡く差し込む光が、二人の舌先に引いた透明な糸を、厭らしく照らす。
「どう、して……」
の問いに、家康は眉根を寄せながら、苦しげに答えた。
「……今のは、変な声を出した、あんたへのお仕置き」
「お仕置き……?」
「それと、また着崩れしてたら、次も俺が直すから」
「え?」
「……他の奴に聞かせたいの?あんたの、さっきみたいな声。躰だって、ビクビク震わせてさ」
「……っ」
「恥ずかしいでしょ。だから仕方無いけど、俺が直してあげるよ。……が着付けに、慣れるまで」
「…………はい」