イケメン戦国 家康三成メイン書庫(記念小説等例外有)◆R18
第13章 独占欲には蓋が出来ない〈徳川家康〉
家康は名残惜しく感じながらも、自身の腕の中からを解放した。
気のせいだろうか。
も名残惜しく感じているように見えて、家康は無意識に目元を細める。
不意に優しく笑う家康に、は胸を高鳴らせていたが、家康は知らずに追い討ちをかけた。
「着付け直しの度に、その礼として口付けを貰うから」
「なっ!……それは、あの……っ」
「言っとくけど、あんたに拒否権はないよ。……嫌なら、早く着付けを覚えて。」
「は、はい……」
……………………
…………
パタパタと去っていくの後ろ姿を見送りながら、家康はポツリと一人言を呟いた。
「……とてもじゃないけど、他の奴には見せられない。……見せたくない。の、あんな蕩けた顔。」