イケメン戦国 家康三成メイン書庫(記念小説等例外有)◆R18
第12章 消せない熱 続編 第六幕〈徳川家康〉
それはまるで中毒のように、夢中でを貪り続けて、日が昇った後、家康はプツリと深い深い眠りへ落ちていった。
………………
………
夢の中で、声がした。
あまりに疲れ果てていたのか、愛しい声はとてもとても遠くで聞こえて、それがほんの少しだけ残念だった。
『……勝手だって分かってるけど。ずっと焦らしてたのは、の頭の中を俺だけにしたかったからだよ』
――家康?
『俺は絶対に、乱世へ帰る。例えが、ここに残りたいって言ったとしても。……だから』
ここに残りたいなんて、言う筈ないよ。だって私は、家康と――……
『朝も昼も夜も、寝ている時でさえ、あんたには俺の事だけを考えてて欲しくて。あんたは……は、俺だけ見てて。』
(……っ)
『……が居ないと、意味がない。平和な世を作った時、隣にが居なきゃ、意味がないんだ。』