イケメン戦国 家康三成メイン書庫(記念小説等例外有)◆R18
第12章 消せない熱 続編 第六幕〈徳川家康〉
そして、テレビのすぐ下にある販売機に視線を移す。
「い、家康……テレビ見るの?」
「見ないよ。他人の情事には興味ないし、あんたもこういうの苦手でしょ?」
「う、うん……」
「待ってて、今消すから」
家康はベッドから降りて、床に落ちていたリモコンを拾い、ピッとテレビを消す。
リモコンの使い方は家でから教えて貰っていたので、特に問題は無かった。
しかし――……
には大問題が待ち受けていた。
テレビを消した後、家康がその下にある販売機の中身をまじまじと見始めたからだ。
そして、ピッ、ガチャンという音が聞こえてくる。
「……っ。何、してるの?」
「試しに使ってみようかと思って。」
「?!」
家康が手に持っているのは、ローターのついたバイブだった。
は先程より、遥かに焦った顔でよろける躰をズルズルと後退させていく。
その態度で分かった。
家康は少しだけムッとしたような顔をして、へにじり寄る。
「ふうん。使った事あるんだ、これ」
「ちがっ……使った事なんて……」
「なら、どうしてそんなに焦ってるの?これじゃなくても、似たようなもの、使った事あるんでしょ」