イケメン戦国 家康三成メイン書庫(記念小説等例外有)◆R18
第11章 消せない熱 続編 第五幕〈徳川家康〉
(……早く、に逢いたい)
を不安にさせたくない。
心配をかけたくない。
そう思っていた事は、紛れもない事実だ。
けれど、いつの間にか――……
まるで何日も、何年も逢っていなかったような気分になる。
早く、早く逢いたい。
(……抱き締めたい)
今は、ただそれだけだった。
………………
………
最寄り駅に着き、家康は電車から急いで降りて、ホームを突っ走り改札を出る。
そうしてそのまま街中へ飛び出す前に、家康はピクリと反応した。
一瞬だったが、の声を聞いた気がしたのだ。
キョロキョロと周囲を見渡して、ふと駅前にあるコンビニの駐車場へ目を留める。
(居た!……しかも、絡まれてる……?)
二人組の男達と一緒に居るを見て、家康が駆け寄っていくと、三人の声がハッキリと聞こえてきた。
「こんな時間にフラフラしてたら危ないよ?だから、俺達と遊ぼ!帰りも送ってあげるし、安心安全♪」
「うん、マジマジ。安心安全~」
「結構です!私、今急いでいるので……」
「えー?じゃあ、ちょっとだけ!少しお話するだけでもいいからさ!」
「……っ。離して!」