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イケメン戦国 家康三成メイン書庫(記念小説等例外有)◆R18

第11章 消せない熱 続編 第五幕〈徳川家康〉




(化粧やら着替えやらさせられて、得体の知れない光るやつでバシャバシャされて、これって一体何の仕事なの?)


……この時代では、簡単に誰かを殺したり、傷付けてはならない。
だが、家康の我慢も、もう限界だった。


「……浅ければ問題ないだろ。これ以上は待てない」


ユラリと立ち上がり、微かな殺気を漂わせ始める。

けれど――……


その時やっと、家康を撮影スタッフに任せ、ずっと席を外していた『井上さん』と呼ばれている、あの女が戻ってきた。
それも家康とは対照的に、上機嫌中の上機嫌で。やや小走りで傍へとやってきた女は、何かを家康の目の前へズイッと差し出す。


「……何、これ」

「当・た・り・画・像・よ!当たり画像!」

「は?」

「今レタッチが終わったの!君、本当に良いわね。次の雑誌の表紙にするわ。コピーだけど、記念に持って帰っていいわよ♪」

「……よく分かんないけど、終わったなら鍵返して」

「ええ、いいわよ。鍵と、今日の分のお給料。弾んどいたからね!……君は絶対大物になる。これから宜しくお願いね」

「………」

「それと、私の名前覚えてね。ア・メ・リ・ア」

「……変わった名前。それにあんたの名前、井上じゃなかった?」

「私ハーフなの。井上アメリアよ。と言うか、渡した名刺に書いてあったでしょ?それじゃ、お疲れ様」


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