イケメン戦国 家康三成メイン書庫(記念小説等例外有)◆R18
第9章 消せない熱 続編 第三幕〈徳川家康〉
……恥じらいながらも、自然と期待してしまう。
ドキドキと胸を高鳴らせつつ、じっと焦がれた瞳で家康を見つめると、吐息が触れそうな位置まで二人の距離が近付いた。
そして、静かに聞こえてくる……
―――意地悪な囁き声。
「蕩けそうな顔。でも今夜は、口付けしか、してあげない」
「……え?」
「俺が欲しくて堪らなくなっても、今夜はひたすら我慢して。……俺も付き合うから。」
「っ!」
家康はに覆い被さり、噛みつくように唇を貪った。
荒い呼吸が交ざり合い、互いの躰にどうしようもない熱が灯っていく。
熱っぽい家康の瞳に射抜かれて、頭の芯がぼうっとした。
「んっん……!」
舌を絡めとられ、口内の気持ち良い所を弄られて、ゾクゾクとした快感が駆け抜ける。
もう、口付けだけでは、とても足りない。
全然足りない。
なのに、家康はの躰を優しく撫でるだけで、それ以上触れてくれない。
漸く少し唇を解放してくれた時に、家康をじっと見詰めるが、家康は静かに「駄目だよ」と言った。
「どうして……?」
「そんなに可愛い顔しても駄目。……言ったでしょ。今夜はひたすら我慢して。」
「でも……っ」