イケメン戦国 家康三成メイン書庫(記念小説等例外有)◆R18
第9章 消せない熱 続編 第三幕〈徳川家康〉
「っ……ぁ」
何度も何度も、蕩けるような口付けを繰り返されて、力が抜けていく。
(口付けだけで……おかしく、なりそう……っ)
気持ち良すぎる口付けに、の瞳からポロポロと透明な滴が零れ落ちる。
そんなが、愛しくて愛しくて……
家康は唇を奪い続けながら、強く強く、を抱き締めた。
の足が震え、立っていられなくなった頃に、やっと唇を解放する。
「はっ……っ……」
「……ねぇ。もし、この部屋に誰かが入って来て、こんな風にされたら……あんたは、絶対に逃げられないよ」
「いえ……やす?」
「ここに住んでるのが、あんた一人だけ?それが普通……?冗談じゃない」
「……っ」
「ここは平和かもしれない。だけど……さっきの乗り物や、この家に一人で住む事は、容認出来ない。例えそれが、普通でも……っ!」
「んぅっ!」
もう一度唇を奪われて、もう何も考えられなかった。
家康の言葉も、その意味も。
抱き上げられて、今度は優しく額にチュッと口付けを落とされる。
そのまま中へ運ばれて、チラリと室内を確認し、恐らく五百年後の褥と思われるベッドにそっと降ろされた。