イケメン戦国 家康三成メイン書庫(記念小説等例外有)◆R18
第1章 甘い悪戯 〈徳川家康〉
深く深く、泥のように眠った後―――…………
はゆっくりと、重たい瞼を開けた。
すると、目の前には中途半端に肌蹴た着物姿の家康が、スヤスヤとあどけない顔をして眠っていた。
激しい情事の後、家康もそのまま眠ってしまったらしい。
寝ながらの躰を、ぎゅっと抱き締めている。
は、温かな気持ちでいっぱいになった。
急にあんな事をされて戸惑ってしまったが、家康を愛しく想う気持ちは、前以上で―――…………
その少年のような幼い寝顔を、じっと見つめてしまう。
すると…………
「寝てる人の顔をそんなにジロジロ見つめるなんて、悪趣味だね」
「えっ……」
「おはよ」
「い、いつから目が覚めてたの?」
「さぁね。……ん」
「……っ!」
家康は少しだけ意地悪そうに笑った後、の額に優しく口付けを落とした。
は驚いて目を見開き、みるみる頬が真っ赤に染まっていく。
その様子を見て、また家康が「可愛い」と言いながら、優しく微笑した。
「ふ、不意打ちだよ……!それに……っ」
「何?」
「どうして、急にこんな事……。その、家康は……私の、事……っ」
それは、情事の時にも答えてくれなかった疑問。
今度こそ、答えてくれるだろうか?
は心臓が壊れそうなくらいドキドキしながら、再び家康の想いを知りたいと問い掛ける。