イケメン戦国 家康三成メイン書庫(記念小説等例外有)◆R18
第1章 甘い悪戯 〈徳川家康〉
家康は少しだけ身体を傾け、の耳元に顔を近付けた。
そして、低く、甘い声音で囁く。
「今はまだ、教えてあげない」
「……今は?」
「褥の上で交わされる男女の睦言は、1番信用出来ない」
「そんな……でも、私の気持ちは……っ」
「あんたの気持ちが本物でも、俺は、今は言わない」
「家康……」
「……その時が来るまで、精々その能天気な頭の中を、俺でいっぱいにしときなよ」
「……っ」
ズルい、そう思った。
けれどもそれは、家康も同じで――――……
今はまだ
あんたみたいに言えない。
気持ちを抑えきれなくて、お仕置きだなんて理由をこじつけて、あんたを抱いた。
あんたの気持ちは本物かもしれないけど……
今の俺は、俺自身でもどうしようもないくらい、あんたへの気持ちを持て余してる。
今、気持ちを通じ合わせたら
俺はあんたをメチャクチャにする
大事にしたいんだ
だから、壊したくない。
また、気持ちが溢れて、悪戯するかもしれないけど……
今はまだ……
でも
愛してる