第4章 眠っていた記憶
茜side
茜「思い、だした。」
この年上の男の方は、ポートマフィアのボス、森鴎外。
そして、こっちは__私の元上司で、恋人の中原中也。
私が記憶を眠らせたのは、他の暗躍集団にマフィアについて尋問されたから。
中也が私にした、最後の命令だった。
_それが二年前のこと。
中也が私をふわりと抱き寄せた。
中也「茜。これ、使え。」
そう云って彼が渡したのは___電話機だ。
茜「え…?」
中也「戻ってくるんだろ?なら、一応探偵社にも挨拶しとけよ。」
茜「……。」
ふと、乱歩さんの顔が頭に浮かぶ。
駄目…だよ。中也は私のことを2年も待ってくれた。モテるはずなのに、他の誰でもなく、ずっと、私だけを好きでいてくれたんだ。こんな我儘、許されない。
私は中也から電話機を受け取ると、武装探偵社の番号にかけた。