第2章 初仕事~海岸の殺人~
茜side
乱歩「この事件の犯人は________君だ。梶谷真君。」
茜「!!」
全員の視線が、梶谷さんに向けられる。
梶谷「…ハァ?何で俺なんだよ?!」
乱歩「梶谷君。君は小嶋さんが被害者をナイフで刺し殺したと言ったね。でも、未だ警察は凶器を見つけることが出来ていない。なのに何故、凶器の種類を知っているんだろう?凶器の刃物は包丁かも知れないのに。それに、君は海に流したとも言ったね。でも遺体が発見されたのは砂浜だ。砂浜にある遺体を見たなら、砂浜で殺されたか、砂浜に運ばれたと考えるのが自然だ。なのに何故君が知っているんだろう?」
梶谷「ッ…。それだけで俺を犯人扱いすんじゃねぇよ!」
乱歩「クス…__君は彼女をストーキングしていたね?」
梶谷「?!!」
乱歩「実は僕、角町さんから依頼を受けていてね。ストーカーを捕まえてくれ、と。今日の朝も、僕は君をつけていたんだ。そして、君がバックの中に入れた凶器を、こっそり抜き取っておいたんだ…「嘘だ!!!!凶器は家の倉庫にしまって…!!!!」
小嶋「梶谷さん…!?まさか本当に…」
梶谷「!! …ち、違う!!俺じゃない!今のはッ…。」
慌てて罪を隠そうとする梶谷さんを見て乱歩さんは、不敵な笑みを浮かべる。
乱歩「嘘だよ。ストーカー依頼の話も、凶器を抜き取ったっていうのも。」
茜「…!」
梶谷「……ふ、ははははははは!!バレちまったか~~。俺の完璧な犯行が。テメェのせいでよオオオオオ!!」
梶谷は狂った様に笑い出し、乱歩さんに襲いかかろうとした。
私の体が、自然に動いた。まるであの頃のように。
“異能力・眠りし花____!!”
梶谷はガクン、と倒れた。いや、異能力で、眠った。流石の乱歩さんも驚いた様子で、此方を見ていた。
茜「乱歩さん、お怪我は?」
乱歩「ああ。大丈夫。」
茜「これが私の異能、眠りし花です。」
そういって微笑む私を見ていた人影に、この時の私は、気付きもしていなかったんだ。
中也「こちら中原中也だ。やっと、見つけた…。」