第1章 彼女は王様の妹*及川徹
「い~わちゃん早く行こう🎵」
「俺は下駄箱で待ってる
お前が葉月を迎えに行って来い」
「りょ~か~い」
ウキウキしながら葉月の教室のドアを開けた
「葉月ちゃんデートのお迎えに来たよ♡」
「えっ及川さんとデートするの?」
『違う英違うからね!もう及川さん!
"デート"ではなく"買い出し"です!!
それに岩泉さんも一緒だから!?』
んん?今日はやけに感情豊かだなぁ~
「岩ちゃんは下駄箱で待ってるよ
またね国見ちゃん」
「はい
気をつけてね葉月」
『?何に気をつけるの英?』
「それは...ね及川さん?」
ええ!俺?!
そりゃあチャンスがあれば喰っちゃいたいけどさ~
泣かせたくないし無理やりは無いよ
うん...絶対...いや多分...大丈夫...かな俺
岩ちゃんが一緒だし暴走はしない...はず
「あれ?岩ちゃんどこ行ったんだろ?」
『あの及川さんこれを...』
「ん~となになに〔用事が出来たから帰る 岩泉〕
って書いてるね」
と言う事は本当に葉月ちゃんとデートできるの!!
ああでも俺と二人っきりじゃあ
買い出し行きたくないって言うかなあ
「葉月ちゃんあのさ...」
『は早く行きましょう買い出し!』
えっいいの俺と二人っきりでも?!
『デートじゃないですよ!
これは買い出しですからね!』
「うん🎵行こうか買い出しに」
スッと手を伸ばせばおずおずと俺の手に触れる
ほのかに頬を染める葉月に及川の頬も緩む
も~今日の葉月ちゃん滅茶苦茶可愛いんですけど
折角だから恋人繋ぎしちゃおっ♡