第9章 恋しよう*岩泉一
「なになに!岩泉のその反応は
葉月ちゃんなに約束したの?」
『えっとね~』
「待て言うんじゃねえ!!
ちょっと来い葉月!?」
慌てて葉月の口を塞ぎ
そのままズルズルと体育館を出ていった
「お前なに考えてんだ!
あれをあいつらに言う気か!!?」
『えぇ~ダメ?』
コテンッと可愛く小首を傾げた葉月に
一瞬"ダメなわけねぇ!"と言いそうになったが
グッとこらえ"ダメだ!?"と答えた
あの事をアイツ等にバレたらぜっってぇ弄られるだろうかが!
何がなんでも隠しとうす!!
「アッハッハッハ!」
「マジか!!あの岩泉がねぇ~」
「.....まさか」
さっきまで目の前にいた
葉月がいないことに気がつき
急いで体育館に戻ると楽しそうに会話をする
松川と花巻に葉月がいた
「あっ!旦那様のお帰りだぞ」
「よお旦那さん、奥さんが待ってるぞ」
『まだ奥さんじゃないよ//』
卒業まではと頬を染める葉月を見て
ガックリその場に崩れ落ちた
「「お疲れっシター!?」」
「ちゃんと送ってやれよ旦那様」
「また明日な旦那さん」
「その呼び方止めろ!!」
部活が終わるまで大人しく待っていた葉月が
俺に駆け寄ってくると松川と花巻がニヤニヤしながら
横を通り過ぎていった
『ハジメごめんね』
「別に怒ってねー」
『ホント!ハジメ大好き!?』
「葉月.....」
コイツなんでこんなに可愛いんだよ
結婚とかはまだわかんねえけど
取り敢えず俺と......恋しよう
NEXT....