第8章 恋する瞳は隠せない*菅原孝支
葉月が兄の学校呼び出されてから一週間が過ぎ
今日は他行の学校が烏野に練習試合にやってくる日
「葉月ちゃん今日はよろしくね」
『はい了解です潔子さん!』
「葉月ー!俺のカッコイイ姿しっかり見てくれよな!」
「俺もバンバンスパイク決めるから見ててくれ!」
『うん頑張れ!』
西谷も田中もやたらと張り切ってアップをとっている
『孝支さんはベンチですか?』
「う"っ...
そうなんだよね~何せ天才セッターが入って来たもんだからさ
でも、俺だって負けねえべ?」
『はい。私は孝支さんのプレー好きです』
「//ありがと葉月ちゃん」
二人して顔を赤くしながら椅子を並べる
チラッと葉月を見るとバチッと目があった
『ど、ドリンクの準備してきます』
恥ずかしそうに俯き走り去った
え~と...脈有りなのかな?
自意識過剰かもしれないが葉月の熱い視線をよく感じる
「スガさんって葉月さんを好きなんですか?」
「へ!?何言ってんの日向!」
「そうだな~スガって葉月ちゃんのこと目で追いかけてるしな~」
「そうですよね旭さん!!」
「えっ!俺そんなに見てる!」
「「見てる」」
「お前気づいてなかったのか?」
「大地!」
「俺はてっきり付き合ってるのかと思ってたが
さっさと告白したらどうだ?」
「そうですよスガさん!告白しましょう!?」
「ええ!!」
わたわた慌てる姿を見てプッと吹き出した
「大地~面白がってるだろ~」
「半分は本気だぞ?」
「練習試合の相手来たけどなにやってるの?」
ケラケラ笑っているところに清水が声をかけてきた
「サンキュー清水
おーいお前ら整列しろ!」
「「「お願いしアース!!?」」」
集合がかかり練習試合が始まった