第7章 境界線の恋*二口堅治
"邪魔するな"だって?
「二口!?」
「シャ!?」
そんな面倒くさいことするわけないじゃん!
「ナイスキー!」
「あたりまえでしょ~
鎌先さんと一緒にしないでくださ~い」
「二口!?調子にのってんじゃねぇーぞ!!?」
「ちょちょちょ、やめ、やめなさい!!青根っ!」
「.....(コクン」
「「うおっ!?」」
「全くお前ら喧嘩ばっかりしてんじゃない」
「えぇ~鎌先さんと一緒にしないでくださ~い」
「同じこと2回も言うなっ!?」
「いい加減にしろ!?今日は終わりだ片付けろ!?」
「「はーい/おう」」
部活が終了し着替えて青根と一緒に歩き出した
「....(トントンッ」
「あ?どうかしたか青根」
スッと指さした先に葉月と佐伯
「だ~か~ら~俺が送るって言ってるじゃん」
『だ大丈夫です』
アイツまた懲りずに話しかけてんのか
「....助けないのか?」
「青根頼むわ」
コクンと頷き青根は無言で二人に近づき
佐伯の肩をトントンッと叩いた
「あ?なんか用か?」
「山城、嫌がってる...」
『青根センパイ....』
クイッと顎で二口の方をさした
『堅治!』
ホッとした顔でポテポテと走り寄って来た
「帰るぞ」
『うん!』
「じゃーな佐伯」
フッと笑うとチィッと舌打ちが聞こえてきた
「...また明日な葉月」
『あっハイさようならです』