第6章 チョコより甘い物*花巻貴大
「いいのマッキー?
まっつんに獲られちゃうよ」
松川と一緒に帰って行く葉月の後姿を見送っていると
及川がニヤニヤしながら声をかけてきた
「明日のホワイトデーは俺といるからな今日は特別
それに"奪うつもりで来い"っていったの俺だしな」
「そんなこと言ったの?
葉月ちゃんモテモテだね~
さてと及川さんもお返し買に行こうかな」
「俺も付き合ってやるありがたく思え」
「え~岩ちゃんが一緒だとまっつんにバレ...痛"っ!!?」
「テメエやっぱり邪魔しに行く気だっただろ!?」
「え!?違う違う邪魔じゃなくて遠くからみ....」
「あ゛あ?!」
「スミマセン」
「何やってんだよ俺帰るからな」
「おうまた明日な」
葉月がいないと暇だな
ゴロンとベットに寝転び目を閉じた
『...ろ...ひろ』
「ん...葉月?」
『うん。ただいま貴大』
「今何時?」
『もう19時過ぎてるよ
晩御飯作ったから一緒に食べよう?』
手を引っ張られ一緒にリビングに向かった
『...で、途中から及川と岩泉が合流して...』
楽しそうにご飯を食べながら今日あった事を話す
「松川たちになに貰ったんだ?」
『及川はマシュマロ、岩泉はキャンディー
松川からはクッキー貰ったよ』
「そっか楽しかったみたいで良かったな」
『うん。でも...貴大と二人の方が好かったな...』
ボソッと呟いた言葉を聞き逃さなかった
「明日は俺とデートしような」
『うん!』
嬉しそうに微笑む笑顔を引き寄せ
額にキスを落とした
明日はホワイトデー楽しみにしてろよ
最高の1日にしてやるからな