第6章 チョコより甘い物*花巻貴大
~葉月side~
昨日あんまり眠れなかったのに
早起きしたから眠い....
ふらふらしながらスポドリを作るため
ボトルをもって水道の前にたつ
え~と、濃いめが2人と薄めが3人とあとは普通か
『ふぁ~~ねむっ』
体育館に入りドサッとスポドリを置き
壁に背を預け目を閉じた
暫くすると辺りが騒がしくなった
「あの...山城さん?」
休憩かな....あぁでも目が開かない
「何やってんの金田一」
「あっ国見、山城さん具合悪いのかな?」
「山城さん」
ん国見?
「こんな所で寝てたら....襲われますよ?」
耳元で囁かれふぅーと息を吹きかけてきた
『ひゃあ!?』
「あっ起きた」
「おはようございます山城さんタオル頂けますか?」
『く、くにくに!』
「何ですか日本語をちゃんと喋ってください」
『国見何すんのよ!?』
「なにって起こしただけです
部活中に寝ちゃダメですよ」
『う゛っ!スミマセン...』
もうっ早く終わって!?
「「「お疲れっシター!!」」」
やっと終わった...
なんか今日はやけに長く感じた
「葉月ちゃ~んどうしたのお疲れだね?」
『ああ、うん気にしないで』
「そう?じゃあじゃあ天気も良いし
屋上行ってご飯にしようよ🎵」
「おっ良いな~」
「飯食いたきゃ荷物持て!?」
「岩ちゃん人使い荒っ
でも、葉月ちゃんのご飯の為なら喜んで♡」
良かった~あれを屋上まで持って行かなきゃ
いけないのかと思った...
さすがに5人分ともなると重いからね
『っはぁ、はぁっ』
「葉月大丈夫か?」
甘かった...荷物無しでも寝不足に階段はキツイです
肩で息をする葉月だったが先についていた3人は
すでにお弁当を広げて待っていた
『ごめん、お待たせ、私に構わず、食べていいから』
「「「いただきます!!」」」
「葉月お茶飲め」
ふぅ~一息ついたらまた眠くなって来ちゃった
『ありがとう貴大、ちょっと肩貸してね』
ちょっとだけおやすみなさい...