第1章 彼女は王様の妹*及川徹
「葉月ちゃ~ん♡」
『何ですか及川さん』
トビオちゃんに会ってから数日後の
部活の休憩時間葉月ちゃんはドリンクを配っている
明日のオフに備品を買いについて来てほしいな♡
と声をかけた
『......良いですよ』
「えっ!マジ!?」
やった~ダメもとで誘ってみて良かった~
『ただし!岩泉さんも一緒でお願いします』
え゛っお邪魔虫付き!?
「テメエ...何嫌そうな顔してやがる」
「二人っきりになれると思うなよ及川」
「それが嫌なら一人で買い出し行けばいいじゃん」
「それは嫌!岩ちゃんも一緒でいいから
買い出し付き合って下さい!!?」
『了解しました
岩泉さんよろしくお願いします』
「分かった仕方ねえな」
葉月が頭を下げるとポンポンと頭を軽く叩く岩泉
も~岩ちゃん気安く葉月ちゃんに触んないでよ
いつも無表情に近い顔をしている葉月が
微かに頬を赤くしたのを及川は見逃さなかった
えっなんで?!岩ちゃんに頭叩かれて赤くなるの!
数日前に影山と楽しそうに話しをしていた姿を見て
少し落ち込んだのに幼馴染である岩泉に頬を赤く染めている
及川さんの方が岩ちゃんよりも
顔面偏差値高いよっ
甘々に甘やかしてあげるからさ
俺にも可愛い顔を見せてよ