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幻想〘HQ〙

第5章 アナタまでの距離*国見英


『は、はい...アーンして?』


上目遣いで恥ずかしそうに頬を染めて
フォークを差し出してきた


パクリッと食べれば口に広がる甘味
美味しいと言うと間髪置かず次々に
ケーキを食べさせられた


「ご馳走さま
葉月のおかげで美味しかった」


『お、お粗末様でした』


「そろそろ時間だから出ましょうか」


外に出ると来たときとうってかわって
雨が降りそうな曇り空になっていた


「まだ早いけど雨も降りそうですし
家に送っていきます」


『ありがとう』


電車で最寄り駅に降り
家に向かって歩いていると
ポツポツと雨粒が降ってきた


『あっ降ってきた!』


「ここからだと俺の家の方が近いです
うちに来てください」


『うんわかった』







































家につく前に本降りになって二人揃って
ずぶ濡れになってしまった


「タオル取ってきますので
待っててください」


急いで風呂場に入りバスタブにお湯をためる
棚からバスタオルを掴み玄関に戻った



「お待たせしました」


クシュッンとくしゃみをする葉月に
バスタオルを手渡した


「今お風呂溜めてますので
入って温まってください」


『えっでも...』


「風邪ひきますよ?
それとも......一緒に入りましょうか?」


『一人で大丈夫!?』


「冗談ですよ
着替えの服は置いときますんで
濡れた服は洗濯機に入れといて下さい」


そう言って脱衣所のドアを閉めた
数分後着替えを持って脱衣所のドアを開けた
自分の濡れた服と一緒に洗濯機に入れスイッチを入れた


「葉月」


『な、なに?!』


「2階の自分の部屋にいるから
出てきたら声かけて」


『うん、分かった』


それから数十分後に葉月が出て来て
適当に寛いでいてと伝えて
入れ違いにお風呂に入った


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