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幻想〘HQ〙

第2章 名前を呼んで*黒尾鉄朗


~葉月side~


「葉月ちゃんさー
そろそろ諦めても良いんじゃないの?」


『嫌です!?』


暗いお化け屋敷の中を右に左に曲がり
男から逃げるが同じ所をぐるぐると
回ってるのか全然出口にたどり着かない


もう嫌っ出口はどこ!


『きゃ!』


「捕まえたっ
ほーら大人しくしなよ」


『やっ離して!
てつ....んーっ!!?』


怖い怖い怖い!!?


壁と男に挟まれ
男は片手で口を抑えて
もう片方の手で胸に触れて来た


『!?んんっ』


「葉月ちゃんって着やせするんだね」


気持ち悪い!気持ち悪い!!


ブンブン首を振ると男は口から手を離し
今度は両手を片手で頭の上に固定された


『やだやだやだ離してー!!』


「あんまり煩いと今度は俺の口で
葉月ちゃんの口塞いじゃうよ?」


ペロッと首筋を舐める


『ひっ!イヤーー』


次の瞬間男の体が後ろに向かって吹き飛んだ


......助かったの?


ペタンとその場に座り込むと
ふわっと抱きしめられた


『......てつ、ろう?』


「葉月....」


『鉄朗鉄朗!!怖かったよっ』


鉄朗の背中に手を回しギューッと抱き着いた


外に出ると木兎と赤葦が男を捕まえていた


「うちの高校の1年で
サッカー部のエースですよね?」


「お前俺らの高校の奴か!!」


「!?俺は遥ちゃんに頼まれただけだし」


「確か手癖が悪いと有名ですね
その悪い癖直さないと今後うちの高校
居られないようになりますよ?」


「サッカー部の主将に釘打っとくか
黒尾君それでいいか?」


「ああ本当はぼこぼこにしたいがしょうがねえ
二度と顔を見せるな今度は容赦しねえぞ」


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