第2章 名前を呼んで*黒尾鉄朗
何で休みの日まで木兎に
会わなきゃいけねえんだよ
正直に言えばめんどくさいが
赤葦が居るとはいえ猛禽類と居させたくない
それにしても可愛い恰好してんなあ
チラッと横を見れば
白いワンピースにパステルカラーのカーディガンを羽織り
デニムに歩きやすさを重視し
且つ可愛らしさも持ち合わせた靴を履いている
「聞いてますか~鉄朗センパ~イ」
「ああ聞いてる聞いてる」
それに引き換えお前は何を目指してんだ?
エロ可愛いか?下品なエロさしか無いぞその服
しかもその靴で1日歩く気か?
「おーい!葉月ー!!」
『おはようございます木兎さん赤葦さん』
「お待たせしてすみません」
「悪いっ寝坊した!」
自分から誘っといて寝坊とは良い身分だな木兎
『そんなに待って「も~遅いですよ~早く行きましょ~」
「ハイハイ行くぞ木兎」
「おうっ今日は遊ぶぞー!?」
「葉月さん俺たちも行きましょうか」
『はい』
「ああそうだ言い忘れてました」
『何ですか赤葦さん?』
「今日の葉月さんは何時にも増して
とても可愛いです」
『あ、ありがとうございます』
「あー!赤葦だけ狡いぞ俺も!?
葉月すっげー可愛いぞ!!」
遅れてきた分際で口説いてんじゃねーよ!