• テキストサイズ

幻想〘HQ〙

第2章 名前を呼んで*黒尾鉄朗


~葉月side~


「山城ちゃーん」


「こんにちは山城さん」


『こ、こんにちは...』


最近やたらとやって来る二人
最初は鉄朗に用事かと思っていたが
真っ直ぐ私の所に走り寄ってくる


「なあなあ今度一緒に遊びにいかない?」


『え?二人でですか?』


「木兎さんと二人が嫌なら
俺も一緒に行きますよ?」


『でも.....』


「それじゃ~
私たちとダブルデートしませんか~」


「遥ちゃん何言ってんの?
俺は木兎なんかと遊びたくないんですけど」


「そうしましょう
5人で遊びに行きましょう
ね山城さん」


「イヤ、俺の話し聞いてる赤葦君」


鉄朗も行くなら行こうかな...
でも九条さんも一緒なんだ


「そんじゃあ日曜日の朝9時
駅前に集合な!?」


「は~い
楽しみですね~鉄朗センパ~イ🎵」


「はあ~分かった仕方ねえなあ
山城もそれで良いな」


『わかりました黒尾先輩』


「この間から気になってたんですが
なぜ"山城"と"黒尾先輩"なんですか?
二人は名前を呼んでいたと記憶しているんですが」


『それは...』


「私がセンパイたちに"名前呼ばないで"って
おねがいしたんです~
だって~自分の彼氏が"ただの幼馴染"に
名前呼ばれるなんて嫌なんですも~ん」


「......」


「山城さん」


『はい』


「俺はまだ彼氏じゃありませんけど
葉月さんって呼んでも良いですか?」


『えっ...?』


「あー狡いぞ赤葦!!
俺も葉月って呼び捨てにしていい?!」


名前...私が名前を呼んで欲しいのは鉄朗にだけ


「木兎も赤葦も
山城を困らせんなよ」


でも貴方は呼んでくれないんだね


/ 86ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp