第2章 名前を呼んで*黒尾鉄朗
「ヘイヘイヘーイ!
黒尾君彼女出来たんだってー!?」
「ゲッ!何しに来た木兎」
「だーかーらー黒尾君彼女出来たんだろ?
どんな子?なーなー教えてよ黒尾君」
どこから聞きつけてくんだコイツ
「鉄朗センパ~イ♡」
「この子?へ~
黒尾君って大人し子が
好きなんだと思ってた」
「鉄朗センパ~イ
この人だれですか~」
「コイツは梟谷の木兎光太郎」
「はじめまして~
鉄朗センパイの彼女の
九条遥で~す♡」
「俺は全国で5本の指に入るんだぞ⁉」
「木兎さんそれじゃあ
なんの亊か解りませんよ」
赤葦も来てたのか
「それよりも木兎さんちゃんと
黒尾さんに言ったんですか?」
「おおっ!肝心なこと忘れてた!?」
言う何をだ?
「山城ちゃん
俺が貰っても良いよな?」
は?
「貰うってどう言う意味だ」
「そのままの意味ですよ
黒尾さんの彼女だと思ってたから
今まで手を出さなかったんです」
「黒尾君の彼女じゃないなら
別に良いだろ?」
"言ったからな!"と笑う木兎
「では黒尾さん
本日から俺たち遠慮なく
山城さんを口説きますので」
はあー!ちょっと待て
赤葦お前もかよ!?
「良かったですね~鉄朗センパイ🎵
これで鉄朗センパイが
山城センパイの亊を
心配しなくてすみますね~」
心配しなくていい?
この目の前の猛禽類に手出されるって
わかってんのに
心配しかねぇ!!?