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幻想〘HQ〙

第1章 彼女は王様の妹*及川徹


~葉月side~


この手はいつまで繋いでいるんでしょうか
私恥ずかしいです...


「葉月」


『えっ若利?』


何をしているって"デートです"
とは言えないから疑問形で
買い出しって言っちゃった


「なんでウシワカが葉月ちゃんの事
呼び捨てにしてんのさ!?」


『それは...』


元彼ですなんて言いたくない...


「"恋人"だと言っている」


いえもう別れましたよ若利
及川さんに誤解されたくない


『あの及川さん?』


「ウシワカと付き合ってるって嘘だよね?!」


『あっはい!
正確には"付き合っていた"です』


今はもう付き合って無いです


「俺は別れたつもりはない」


もう蒸し返さないで!
私が好きなのは及川さんだけなの


「それは"とびお"と言う男か?」


『飛雄?違うよ飛雄は私の兄』


あれ?言って無かったかな?飛雄は兄だよ
恋愛対象には入らないですよ
若利にははっきり言っといた方が良いよね


『私の好きな人は..........及川さんだから』


言っちゃった...及川さんにも聞こえたかな?


「「.......」」


ああやっぱり迷惑だったかな
"ごめんね~及川さんはみんなの物だから~"
何て言われたら立ち直れません...


「お......き」


おき?
何ですかそれ?


「及川さんも葉月ちゃんの事大好き!!?」


大好き?ホントに??
夢なら覚めないでください


「も~夢みたい
いや夢だと大変!ちょっ確かめさせて」


ええーっいきなり抱き締められました
ちょっと苦しいです
けど幸せです


「葉月の気持ちはよくわかった
だが連絡するぐらいはいいだろう?」


あっまだ居たんだ若利


「ホントは連絡もしてほしくないけど
及川さん心広いから許してあげるよ!」


「誰も貴様の許しなどいらんまた連絡する」


『あっうんまたね若利』


「さ~て早く会計して帰ろっか🎵」


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