第12章 初めての記念日
すると顔を上げて上目遣いで見てくる彼女が言った
「ねぇ、ハルさん。今日は記念日だよw」
「記念日?何かあったっけ?」
「私の初おもてなし記念日だよw」
無邪気にそう宣言する彼女が可愛くて頭を撫でて褒めた
「偉かったな。よく出来ましたw」
「うーん。なんか複雑な気分・・・」
「なんで?」
「子供扱いされて悔しいけど・・・褒められて嬉しいからw」
「ククッ・・・・素直に喜べばいいんだよ。それは大人でも子供で関係ないだろ?w」
「そっかぁw」
そう言って向けられた笑顔が温かくて
もっとそんな笑顔を見たいと思ったんだ
「じゃあ、頑張ったるぅにご褒美あげないとねw」
「え?いいよ。そんなのw」
「遠慮しなくていい。いつも料理も頑張ってくれてるるぅに外食のご褒美だ。たまには贅沢しよう。」
「じゃあね、30日が良いw」
「30日?平日だろ?」
「うん、今度の金曜日だよw外食するなら30日がいいのw」
「何かあるの?その日。」
「記念日だよw」
「記念日?何の?」
「当日まで内緒w」
嬉しそうに話す彼女を見て俺の心も若干浮き足立っていた
「じゃあ、その日はレストラン予約しておく。」
「やった♪楽しみだなぁ♪」
そうしてお互いの部屋に入り眠りについたのだった