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I cannot part with you

第11章 近距離と遠距離


陽斗side


今日は月曜日・・・


最近の楽しみになっているるぅのお弁当


そしてお昼休みにお弁当を持参で屋上へ


何故かわからないが


隣に社長がいる・・・・・


深くは気にせずお弁当の包を広げる


「はい、これ社長の分の卵焼きです。」


「おぉ、すまんな。」


自分の分のお弁当を広げようとした時


一枚の紙切れが乗っていた


広げるとそこには


るぅの直筆で


☆今日のおススメは筑前煮☆


と、一言とるぅの似顔絵が描かれていた


俺は似ている似顔絵に思わず頬が緩んだ


それを社長が見逃さなかったのだろう


「陽斗、今日も卵焼きは旨いな。普段笑わないお前の頬を緩めてくれるぐらいのスパイスがいっぱいなんだな。」


「・・!!!!!」


社長が横にいるのを忘れていた俺は慌てて誤魔化した


食べ終わった俺は社長と一緒に社内へ戻った


「なぁ、陽斗・・・」


「何ですか?」


「お弁当以外のメシはいつになったらありつけそうだ?」


「は?」


「晩御飯にしてもらえると嬉しいんだがな。」


「え?家でですか?」


「この卵焼きの作り手の手料理が食べたい。」


「それは難しいですね・・・言っときますが彼女ではないですし・・・人見知りするのであんまり人に会いたがらないんですよ。」


「じゃあ、なんでお前はイケてるんだ?」


「何か・・・本人曰く・・雰囲気らしいです。」


「雰囲気?」


「苦手な雰囲気の人と苦手じゃない雰囲気の人がいるらしく・・・苦手じゃなければ慣れるみたいなんですけどね・・・」


「事前審査が要るってことか?w」


「まぁ、彼女の姉の恋人でもダメらしいので・・・」


「その恋人はよっぽど雰囲気が悪いのか?」


(あなたの息子ですよって言えるわけがないだろw)


と内心突っ込んでいた


「で、お前はその子と付き合わないのか?」


「正直話すとルームシェアしてるんですよ。1年前に買ったマンションで部屋が余ってるし・・・その子も親元を離れての初めての一人暮らしをするってなった時に、物騒なことを考えた保護者が俺に頼んできたんですよ。」


「まぁ、お前なら痴漢でも変質者でも撃退しそうだからなwわはははw」
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