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I cannot part with you

第10章 月と太陽


「今日は肉じゃがです!w」


「何の宣言?それw」


「メモに唐揚げとか書くだけ書いて家を出られると拒否ができませんからw」


「前日にテレビでやってだろ?すげぇうまそうだったから食べたくなったんだよw」


「でも、リクエストはリクエストで助かるもんw何にしようか悩まなくて済むからw」


「いいのかよw」


「普段は私が決めるけど、ハルさんが食べたいものがあれば言ってね。それを優先させるからw」


「はいはい。そうしますw」


買い物を終わらせた私達は帰宅した


夕食後私はベランダで月を眺めていた


「何してるの?」


ハルさんが声をかけてきた


「月が・・・綺麗だったから・・・」


「三日月だね・・・。」


「ママが話してくれた事があるの。」


「どんなこと?」


「月と太陽の話で・・・・私が泣いた時に・・・・・月夜が悲しみを増やす・・・・太陽は嫌味なぐらいに悲しんでる私を笑ってるんだって言ったんです。」


「へぇ~。面白いこと考えるなw」


二人でベランダに並んで話を続けた


「でも、ママが・・・・太陽も月も笑顔であなたを見守っているわ。太陽は泣いているのがバカバカしくなるくらいニコヤカに温かくあなたを見守っていてくれて、月は優しく悲しい事は悲しんでもいいんだよ。見守っているからねって優しく微笑んでくれてるのよ。って。」


「ハハッwどっちも笑顔なんだな。」


「うん。ママは笑顔が一番素敵だった。私やお姉ちゃんにも笑顔でいると良い事があるのよって教えられたの。だから・・・・・」


「でもなれない時もあるよな・・・常に笑顔で居続けるのは並大抵なことじゃない。それでもそうしようと努力するのはいいことだと思うよ。」


「私にとって今までお姉ちゃんが太陽だったんです。いつも元気を分けてくれて、明るく照らしてくれて・だけどそのお姉ちゃんがいないのがたまに寂しくなります・・・・」


「永遠に会えないわけじゃないんだから、大丈夫だよ。るぅは一人じゃない。今は俺がいるから。」


ハルさんに言われて私は思い直した


(そうだ。私は一人じゃない。ハルさんがいるんだった)



そう考えたら寂しい気持ちが薄れていったのがわかった



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