第10章 月と太陽
「はい、大根だけでいいのかい?」
「あと・・・きゅうりと・・・じゃがいもを・・・・」
「はい、まいどあり~。重いけど持てる?」
「はい・・大丈夫です・・。」
そうして荷物を抱えて家に帰った
早速家事にとりかかり
ハルさんの帰宅の知らせを待って
下ごしらえだけを済ませた
いつもより少し早めの帰宅をしたハルさんが
リクエスト通りの唐揚げとポテトサラダに
テンションが上がっていた
最近私はハルさんがいない時間の出来事を
晩御飯の時に報告している
ハルさんは頑張ったなとか良かったなって
言ってくれるから
パパみたい・・・・w
だけど言うと怒るから
コレは内緒ww
「るぅ、何を考えてるんだ?」
「えっと、明日はお休みなので映画でも観たいな・・ッて思ってw」
「んじゃあ、借りに行くか?」
「はい。行きたいです♪」
夕食後二人でレンタルショップに向かった
「俺、あっちのコーナー見てくるから、るぅは観たいの選んでおいで。」
「はぁい。」
恋愛映画コーナーを色々見ていると
後ろから声をかけられた
「ねぇねぇ、彼女1人?良かったら俺らと一緒に映画見ない?」
突然のナンパにどうしていいかわからなくて
テンパってしまう
「えっと・・・あの・・・・」
「可愛いねwいくつ?名前なんていうの?」
「そんな一気に聞いたら答えれないだろ?w」
「こ・・・・困ります・・・」
(誰か助けて・・・恐いよ・・・)
「ねぇねぇ、いいじゃん。一緒に楽しもうよ♪」
その男の人は私の腕を掴んで
無理矢理引っ張っていこうとした
「・・や・・・ぃや・・・・ゃめて・・・くださぃ」
怖くなって手と身体が震えだした