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I cannot part with you

第10章 月と太陽


その時更に後ろから声がした


「るぅ!おいで。」

私は聞き覚えのある声に振り向いた


「ハルさん・・・」


私はハルさんに向かって走りだした


ハルさんはそのまま手を引いて


ロビーに置いてある椅子に座らせてくれた


手が震えて足も震えだした


「るぅ・・・大丈夫か?無理して来なくてよかったのに」


そうしてそっと手を握ってくれて頭を撫でてくれた


「だ・・・団体で来ると思わなくて・・・・びっくりしました・・・。」


「るぅ・・・メール見たよ。わざわざありがとう。」


「私も・・お天気が良いから外で食べようと思って自分のも作ってきたんですw」


「そうか・・・じゃあこの近くの公園に行こうか?」


「いいんですか?あ・・あとですね。」


「ん?どうした?」


「これ、別の卵焼きです。用意してきました。」


「あ、ごめんな、わざわざ。ちょっと待ってて。社長に渡してくるから。」


「はい。ここで待ってます。」


そう言うとハルさんは受付嬢の所に向かった


しばらく話していたが、携帯を取り出した


5分程するとエレベーターから降りてきた50代の男の人に声をかけて卵焼きを渡した


(あの人が社長なんだ・・・初めて見た・・・)


その人を見送ったハルさんが戻ってきた


「さぁ、行こうか。」


「はい。お茶も持って来ましたw」


「さすが、るぅだなw」


そして二人でしばしのランチタイムを楽しみ


私は家にハルさんは職場に戻った
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