第8章 当たり前の日常?
「はい。何ですか?」
「その弁当に入ってる玉子焼きくれんか?」
「どうぞ。」
「どれどれ・・・お、旨い!で、白状しろ!」
「何をですか?」
「自炊もしないようなお前がこんな旨い弁当を作れるはずがない。入ってる中身を見てもお前のおふくろさんが作るように見えない・・・・彼女か!?」
「いませんよ。彼女なんて・・・・」
「いーや!絶対にいるはずだ。この弁当が何よりの証拠だ!まぁそのうちわかるだろう・・・w」
「何でそんなに楽しそうなんですか?w」
「お前も俺にとっては息子同然だからな。息子の相手は気になるものだ・・」
「まぁ、できたら紹介しますよ。当分出来ないと思いますけどね。今は仕事が楽しいので。」
「社内にいろいろいるだろう?いい娘が。」
「香水臭いケバい女しかいませんよね?w」
「わははははwお前ももうちょっと女の扱いに慣れたほうがいいなw」
「気を使わない相手がいいですw」
「じゃあ優季みたいな女性か?」
「あれはあれでめんどくさいですねw何かと俺に対抗意識燃やしてくるしw」
「負けん気が強いからなwうちの嫁にそっくりだw」
「じゃあ、雅人と社長の女性の好みは一緒ってことですねw」
「認めたくはないけどな・・・どうもそうらしいw」
お弁当を食べ終わった俺はデスクワークに戻った
「定時に帰れるといいなw」
と、言いながら社長はニヤニヤしながら去っていった
ランチから戻った同僚に
「今晩何かあるのか?」
と、聞かれたが
「いや、早く帰って晩酌したいだけだ」
と、答えたら同僚は
「飲み会じゃないのかよw」
と、突っ込んできた
それを俺はフッと笑って書類に視線を戻したのだった