第8章 当たり前の日常?
陽斗side
連休明けの午前中はいつもバタつく・・・
取引先との連絡だったり
営業の確認だったり
メーカーとの商談だったり
更に謎なのが、部長がするであろう仕事を
主任の俺の机に積まれているのかがわからない・・・・
デスクワークをしていると隣の同僚が声をかけてきた
「おい、ハル昼飯行こうぜ。腹減ったし。」
(もうそんな時間なのか・・・)
と、思いながら時計に目をやる
「今日は何を食う?駅前の食堂でもいいし、最近出来たカフェもうまいって評判だし・・・」
「あー・・いや、いい。俺今日は持参したんだ。仕事少しでも進めたいし・・・」
「そっか、ってゆうか何か書類多くねぇか?w」
「何か部長の分まで回ってきてるっぽい・・・」
「そか。じゃあ後でな。」
そういって昼休憩に向かう同僚を見送った
机の上に積まれた書類をキリの良い所まで片付けた後
弁当を広げた
「おぉ、これは美味そうな弁当だな。」
突然の後ろからの声にびっくりして振り向くと
雅人の親父でもあるこの会社の社長が
俺の弁当を覗きこんでいた
「し・・・社長!!?w」
「何だ、陽斗。最近流行りの弁当男子か?w」
「まぁ、そんなとこですかね・・・・」
「何だ?歯切れが悪いな。それはそうと雅人もいないし、たまにはお前飲みに付き合えよ?」
「あぁ、そうですね。しばらくは行けないですけど・・・・」
「お前が飲みに行かないなんて病気か?w」
「何気に酷いですねwしばらくは宅飲みにするんです。家計に優しく。」
「自炊もしないお前が家計を気にするなんて・・・・ますます病気か?w」
「病気でもなんでもないですよwただ外食ばっかりで飽きたっていうのもあって、母親からたまには帰って来いって言われてますしねw」
「そうか・・・話は変わるんだが・・・・・」