第34章 簡単に言葉で表すと・・・・・
陽斗side
夕食も終えて呼び出された俺は
マンションのエントランスにいた
「で?なんの用だ?」
「優季何してるの?」
「もう寝たんじゃないか?部屋に入ったし。」
「そっかぁ・・・・・。何か言ってた?俺のこと。」
「何も言ってないし、聞いてない。」
「そっかぁ・・・・。」
「それだけか?用事は。」
「うん。まぁそうなんだけどさ。携帯電源の落としてるみたいで、繋がらないから心配でさ。」
「俺の家にいることも想定内だろ?明日から出張だって言ってたし、待てばいいんじゃねぇのか?」
「そうだよね・・・・・。じゃあ、帰るよ。」
捨て犬のように耳が垂れて見える後ろ姿を見送った俺は
部屋に戻った
ベットに入るとるぅが話しかけてきた
「雅人さん帰ったの?」
「あぁ。」
「喧嘩したんだったら、早く仲直りしてほしいのにな。」
「二人の様子を見てると喧嘩じゃなくて、優季が一方的に怒ったんじゃないかな。」
「そうなの??」
「じゃなければ、雅人がソワソワしながら優季の様子を探りにこないだろw」
「確かにw」
「あんまり心配すんなwするだけ無駄だと思うぞw」
「え~。それ酷くない?だって仲良しの二人があんな風になってるのって気になるもん。」
そんな話をしているるぅも落ち込み気味になって
元気がなさそうにみえたが
「そんな簡単に壊れる二人じゃないさ。それにるぅは俺のことだけ考えてろって言っただろ?w」
「んもうっ!ハルさんやめてよねwそんな事言うの!/////」
彼女をいつものように腕の中に閉じ込め
「大丈夫だよ。壊れたりしないって信じて待っててやれ。」
そう言うと彼女は安心したのか目を瞑った
瑠李side
ハルさんが二人は大丈夫って言ったけど・・・・・
どうしてそこまで言い切れるんだろう
今までと違う二人の雰囲気とかにすごく不安になる
もしかして原因って私の事なのかな?
やっぱりお姉ちゃんにとってお荷物なのかもしれない
どうしたらお姉ちゃんの
お荷物じゃなくなるんだろう・・・・
お姉ちゃんが出張から帰ってきたら話さなきゃ駄目だよね
ハルさんに頭を撫でられて安心した私は
あっという間に眠ってしまった