第34章 簡単に言葉で表すと・・・・・
優季side
そこには真剣な顔をした雅人がいた
「話がある。」
掴まれた腕が痛くて顔を歪めた
「今のあたしにはない。だから今は話したくない。」
そう言って腕を振りほどこうとしたが離さなかった
それを見ていたハルが
「どちらにしても仕事が終わって、会社外でしろ。こんな所で修羅場化させるな。迷惑だ。」
雅人は腕を離し去っていった
ハルも部署に向かう別れ際に
「うちには持ち込むなよ。無駄に心配させることになるからな。」
「わかってる。」
部署についてすぐに社長から呼び出しがかかった
「おはようございます。お呼びですか?」
「あぁ。おはよう。優季。ここに座ってくれ。」
「はい。」
「グローレル社の若社長が今度日本来て、いろいろ回るそうだ。日本国内を観光も兼ねてそこで、優季に通訳兼ガイドをお願いしたいと相手からの指名なんだよ。引き受けてもらえうか?」
「どのくらいの期間滞在されますか?」
「予定では2週間だ。北は北海道から南は沖縄までメインとなる所を回るのでな、そこそこ気心がしれてる方が良いとな言われてるんだ。」
2週間という期間、私はここを、
雅人から離れられると思い引き受けた
「明後日にの9時半頃に空港に着くので、朝から迎えに行って、そのまま同行してくれ。」
「わかりました。明日準備に時間がほしいのでお休みください。」
私は部署に向かいながら荷造りのことを考えていた
そして雅人に2週間時間をくださいとメッセージを送り
携帯の電源をオフにした
家に着きすぐに瑠李に出張の事を話した
「気をつけていってきてねw」
瑠李も昔からあんまり聞かない子だった
正直それが助かっている所もあるけど
本人も言わない事があるので過去に困った事もあった
以前あった学校での問題もあの子は何も言わなかった
本人も軽視していたのかもしれないけど
あんなに大事になるなんて思わなかった
だけど雅人に助けを求めたのは何があったのかしら
そんな事を考えながらいつもより早く眠りに着いた
マンションの下に雅人が来ていて
ハルと話しているのも知らずにww