第32章 彼と彼女の距離
陽斗side
ご飯をしながら俺の方をチラチラ見たり
ソワソワしている姿がまるで子犬のようだった
(ヤバイ、るぅは何をしても可愛いなw優季が言ってたのはこの事か?確かに普段見れない事でもあるが・・・)
夕食の準備が出来た様でるぅが声を掛けてきた
「ハルさん、ご飯出来ましたよ?」
「あぁ。」
と俺は短く返事をしていつもの席についた
それ以降無言で食事をする俺にるぅはとうとう泣き出した
「ご・・・ごめんなさい・・・ヒック・・・・・ハル・・・さ・・んごめ・・・んなさ・・い・・・・・昨日・・・・は・・・・酷いこと・・・い・・・ちゃ・・・・った・・・・ウワァーン・・・・・」
俺は黙ってみていた
「ちゃんと・・・エック・・連絡・・・も・・・・する・・・・・約束も・・・・守るから・・・・ヒック・・・・・・怒ら・・ないで・・・・くだしゃい・・・・・・。」
(泣いたるぅも可愛いな)
とか、そんなことを思っていたw
「もう泣かなくていい。反省したならそれでいい。早くご飯食べるぞ。せっかく作ってくれたのに冷めちゃうだろ。」
彼女は涙を拭くと席についてご飯を食べ始めた
俺は彼女の顔を見ながら考えていた
叱るってどうするべきなんだ?
姉の桜月は激しかったから直ぐ手が出ていたし
母親はあまり怒らなかった
父親は何度か本気で怒られた時はげんこつを食らった
記憶しかないw
だからといってどれもるぅには出来ない・・・・・w
そう考える時点で俺はかなり甘いのかもな・・・・w
そのあとお互いあまり話さず寝る時間になったので
俺は歯磨きをして寝室に向かった
ふと見るとベットに既にるぅが入り込んで寝ている・・・・
が、明らかに狸寝入りだw
まだ俺が怒っていると思っているのだろう
俺はベットに入り彼女の鼻を摘んだw
「ん~~~!ん~~!」
と言いながら藻掻いているw
「こら、狸寝入りはわかってるんだぞw起きろw」
「寝てるんだもん・・・。」
「寝てるやつは喋らないだろ?w」
無言で俺にくっついてきた
「甘えっ子w」
「甘えっ子でもいいもん。ハルさんにくっついていれるなら」
そう言い彼女はぎゅっと俺にしがみついていた