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I cannot part with you

第32章 彼と彼女の距離


瑠李side


昨日の事があった後でとてつもなく気まずい


しかもこんな日に限って早めに学校を出されるw


夕飯の買い物をして自宅に着いた時は8時半を過ぎていた


お風呂から水音がするということはハルさんが帰ってきているw


こんな時に限って・・・・・・


何で早いんですか・・・・・・・


とりあえず晩御飯の支度に取り掛かると


ハルさんがお風呂から上ってきて無言で冷蔵庫を開けて


ビールを出しソファーに座った


謝ろうか・・・・・いや、とりあえずご飯が先かな?


そんな事を考えながらご飯の支度は整っていき


出来上がったおかずをテーブルに並べていたが


話しかけようかどうしようか考えながらウロウロしていた


だけど、ハルさんは怒っているのかわからない・・・・・


無言なんだもん・・・・・。


出来上がったので声を掛けた


「ハルさん、ご飯出来ましたよ?」


「あぁ。」


そのまま席についたハルさんは


いつものように話しかけてくれなくて


それが凄く悲しくて涙が溢れた


「ご・・・ごめんなさい・・・ヒック・・・・・ハル・・・さ・・んごめ・・・んなさ・・い・・・・・昨日・・・・は・・・・酷いこと・・・い・・・ちゃ・・・・った・・・・ウワァーン・・・・・」


私はハルさんの前で大きな声を出して泣いた


自分でも子供っぽいと自覚していたけど


それよりもハルさんのいつもみたいに


優しい態度じゃないことが悲しすぎて耐えられなかった


泣きながら謝る私をハルさんは無言で見ていた


「ちゃんと・・・エック・・連絡・・・も・・・・する・・・・・約束も・・・・守るから・・・・ヒック・・・・・・怒ら・・ないで・・・・くだしゃい・・・・・・。」


好きな人に冷たい態度取られるのって


やっぱり凄く苦しくて


悲しくて


どうしようもないくらい辛い


今まで何度もいろいろな件で心配させてたから


ハルさんが怒るのは当たり前だって思ったし


それをどう伝えていいか分からなくて


涙が溢れてきたの


どうすればハルさんは許してくれるんだろう


どうすればいつもみたいに優しいハルさんに戻ってくれるんだろう


泣きながら私はそんな事を考えていた


声を上げてしゃくりあげながら泣く私は子供だと自覚した
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