第31章 ・・・それは祭の後に
るぅは真剣に話す俺の顔を見て無言で胸元にもたれかかった
「・・・・ごめんなさい。」
俺は彼女の頭を撫でながら言った
「もういい。何もなかったからな。」
その日彼女の目は腫れていた
次の朝、目が冷めてからも彼女は元気が無いように感じた
「じゃあ、行ってくるよ。」
「・・・いってらっしゃい。」
反応が薄いるぅのほっぺをつまんでみたw
「・・・いひゃい。」
「ぷっwそのまま喋るのかよw」
「・・・・ひゃなひて。」
「クックックw何言ってるのかわかんねーぞw」
「ん~~~!」
「じゃあ、今度こそ行ってくるよ。帰る前に連絡する。」
「うん。わかった。」
瑠李side
ハルさんを見送った私は家事に戻った
1時間もしないうちに綾ちゃんが宿題を写しに来たw
「だから、元気がないの?」
目の前に置いたアイスコーヒーの氷を
ストローで弄りながら聞いてきた
「うん。いつも心配かけちゃってるし、怒らせちゃったし・・・。お礼・・っていうかお詫びがしたいけど、何をしていいのかわかんない。」
「って言うかさ、陽斗さんってそんなつもり無いんじゃないの?」
「え?どういう意味??」
「瑠李がさ、陽斗さんに何かをしてあげたいって思う気持ちが、陽斗さんにもあるんじゃないの?」
そう言われて私は考えていた
ハルさんのことを考えて私はしてあげたいと思う
もしかしたらハルさんも同じ気持ちって事?
「いやいやwそれはないでしょw」
「何を独り言で突っ込んでるのよw」
「えへへw」
「まぁ、でも、問題ないと思うわw瑠李と陽斗さんはw」
「そうかな?」
「うん、ただその女うざいわねw」
「明智穂奈美さんの目が恐いの・・・・・。あの人に似てる・・・・・。」
「あぁ、例の人ね。」
「うん。二度と会いたくない。」
「なるべく、一人になったりしちゃダメよ。外で。狙われやすいんだからw」
「気を付けます・・・。」
「あと数ヶ月で卒業だしねw」
「綾ちゃんは結局どうするの?」
「進学はするわよ。資格取らなきゃいけないしw」
「そっかぁ。進学かぁ。」
「瑠李は花嫁修業でしょ?w」
「え!?」
「って、この前ばったり会った優季さんが言ってたw」