第31章 ・・・それは祭の後に
「たまには、那智に彼女の料理を食べさせてあげてくれwかなり気に入っているようだw」
「却下だ。もうすぐ夏休みも終わるからな。暫くは人に会わす気はない。早川さんがSPを付けてくれるから安心だが、面倒な奴に関わってほしくないしな。」
「そうだな。俺も嫌われないように気をつけよう。あと桜月がまだ暫く家にいるぞ。」
「実家にはなるべく行かないようにする。」
「桜月はお前に会いたくて仕方ないんだ。たまには会ってやってくれ。」
「あんなに虐めれてる俺を見てもそういうのか?」
「お前の前では言わないが、俺や他の人の前では弟を溺愛する姉だぞw」
「・・・・・・・・・。」
俺は無言で秀樹さんを見た
「まぁ、信じるのは難しいかもなwじゃあ帰るかw」
そうしてタクシーに乗り込みマンションに向かうと
エントランスで管理人と話をしているるぅがいた
俺の姿に気がついたるぅがこっちに向かってきた
「ハルさん。おかえりなさぁいw」
「こんな所で何やってるんだ?危ないだろ?」
「外に出たら危ないって怒られるからエントランスにいて、管理にさんとお話してたよw」
俺は軽く彼女のおでこを小突いた
「いたっw」
「何で、大人しく家で待っていられないんだ?遅くなるって言っただろ?」
すると口を尖らせてほっぺを膨らませ無言で俺を睨んでいる
そこで管理人が言い出した
「玉城さん、瑠李ちゃんは寂しかったんだよ。1人で家にいると気が滅入るってねw」
「そうなのか?」
そう尋ねると彼女はそっぽを向いて赤い顔をしているw
俺は彼女の手を取り自宅に向かった
「じゃあ失礼します。帰るぞ。るぅ。」
「俺は風呂に入ってくるから、ソファーで待ってなさい。」
俺がそう言うと怒られると察知したのか
大人しくソファーに座っていた
俺は風呂から上がるといつも自分が座るソファーに座った
「何かいうことはあるか?」
そう尋ねると
「お家で待っていなくてごめんなさい。」
俺はるぅの腕を引っ張り自分の膝の上に座らせた
「あんな手紙の後だから過敏になっていると思う。それに女性なんだぞ、何かあったらどうするんだ?変な男も世の中にはいるんだからな。」
るぅは涙を溜めながら必死に堪えていた