第31章 ・・・それは祭の後に
陽斗side
会社についた俺は早川さんの所に向かった
「おはようございます。玉城主任。」
「おはようございます。早川さん。すみませんが、急ぎの案件があるんですけど、お時間頂けますか?」
俺の真剣な顔に早川さんが秘書室の横の応接室に通してくれた
「例の件どうなっていますか?」
「また何かあったんですか?」
俺は内ポケットから昨日るぅが見た手紙と写真を差し出した
「こ・・これはまた見事に・・・・。」
「とりあえずお手紙という警告文は発送しておいたんですけどねw効いていないんでしょうねw私の主様にばれないうちに解決したいんですけどね・・・・。寧ろバレて暴れてもらったほうがスッキリするかもしれませんね・・・。」
そう言いながら早川さんはため息を吐いた
「それだけは避けたい・・・・・るぅがこれ以上雅人を避けるだろうw」
「それは危険極まりないですねwとりあえず、社長に一旦相談させていただきます。」
「はい。お願いします。」
「あぁ、瑠李様の事でしたら大丈夫です。今日からSPを付けますから。彼女の視界に入らないように。」
「それって・・・・・・」
「雅人様のご判断です。私も常に瑠李様のお側に付いていられるわけではございませんので。その辺りを相談させて頂いた結果、そのようなご返答でした。」
「今回の件は話したんですか?」
「玉城主任。大人しくしている野獣を檻から出したいんですか?」
早川さんの真面目で真剣な表情に冷静に突っ込まれました
「・・・・すみません。失言しました。では、例の件お願いします。」
「畏まりました。失礼します。」
早々に仕事を片付けて俺は自宅に向かうことにした
いつものように玄関で彼女が迎えてくれる
「おかえりなさい、ハルさん。」
「ただいま。」
これだけの会話なのに凄く心地が良い
風呂あがりに晩酌をしていると俺のスマホが着信を知らせた
電話の相手を見ると義兄からだった
”今日か明日時間作れるか?話がある。"
「込み入った話か?」
"あぁ、そうだ。出来れば誰にも聞かれないほうがいい。もちろん彼女にもだ。”
「・・・・・明日仕事終わりで良ければ、時間は作る。」
秀樹さんが言う話の内容が何なのか気になった