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I cannot part with you

第31章 ・・・それは祭の後に


陽斗side


仕事中気になった俺は昼休みに電話をした


案の定寂しがっていた


俺は部長に声を掛けた


「部長、今日早退出来ますか?」


「お?珍しいな。玉城が早退するなんて。何かあったのか?」


「えぇ、まぁ・・・・・。」


そう答えた俺に部長はニヤニヤしながら言った


「そうだな。体調が悪い時は寂しがりになるもんだからな。側にいてあげたいよなw」


「はっ!?」


「こそこそお前が電話するなんて怪しいからなw」


「立ち聞きしたんですか?」


「いいや、俺もたまたま嫁に電話をして切った時にお前が近くで電話をしてただけだw」


「・・・・・・・」


「今度、紹介しろよw是非、一見さんお断りの和食でも食べながらw」


「な・・・何で知ってるんですか!?w」


ニヤニヤしながら誂う部長が正直ムカついたw


「まぁまぁ。とりあえずお前も普段働き過ぎだからなw今日はいいぞw」


「・・・はい。」


そうして俺はある程度の仕事を片付け、佐野達に引き継ぎ


「陽斗が早退って珍しいな。やぱりあれか?あの子か??」


「・・・黙れ。」


そう言い切ると俺は会社を出て自宅へと向かった


駅前のスーパーでプリンとゼリーを買った


マンションへ帰ると彼女が朝のまま俺のベットで寝ていた


頭をそっと撫でていると彼女が目を覚ました



「あ、起こしたか?」


「ハルさん・・・?え?もうそんな時間?」


「いや、俺がいつもより早く帰ってきただけだ。残業調整の為にも。」


「あ、そうなんだ。おかえりなさい。」


「ただいま。よく眠れたか?」


「うん。だいぶ楽になった。」


朝より少し顔色の良いるぅを見て安心した


「ご飯とか出来なくてごめんなさい・・。」


「普段頑張っているんだから、こんな時くらい休んでいいよ。」


「今日は別々で寝るか?」


体調の悪いるぅを気遣って言ったつもりだったが


彼女がポロポロと泣き出した


「一緒・・・じゃなきゃ・・・・ヤダよぉ・・ヒクッ・・。今日も・・・ずっと・・・・・寂しいの・・・我慢してたんだよ・・・・ヒック・・・。」


「あぁ、ごめん。悪かった。一緒に寝よう。」


俺は彼女をギュッと抱き寄せた


彼女は俺の服の裾をしっかりと握っていた
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