第30章 嫉妬の嵐に・・・・・
陽斗side
明智サービスに着いた俺は受付に声を掛けた
数分すると秘書の彼女が現れた
「すみません。玉城さん。わざわざ来て頂いて。」
「いえ、それより契約を増やしたいとのお話でしたが・・・。」
「はい。ご案内致しますので、こちらへどうぞ。」
彼女と一緒に会議室に入った
「玉城さん。すみません。足を運んでもらって。」
会議室では社長が待ち構えていた
「いえ、お世話になってます。」
「では、社長、例の件もお話してくださいね。私は違う業務が控えておりますので。」
「あぁ、わかったよ。」
俺は社長の向かいに座って、資料を取り出した。
契約の話をし終わって、社長が雑談を始めた
「玉城さん、今度一緒に食事でもどうですか?」
「魅力的なお誘いですが、取引先の方との食事等は控えさせてもらっているのでw」
「おや、そうなんですか?残念ですな。娘の穂奈美もえらく気に入っておりましてな。お近づきになりたいと言ってるんですよ。」
「そう言われましても・・・個人的な接触は困るんですよ。」
「既に良い方がおられるんですか?」
「すみません。プライベートな事なのでお答えかねます。」
俺は無難に回答した
「そうですか。娘が玉城さんに興味を持って、自分から言い出したのが初めてだったので、娘可愛い親としてはどうにかしてやりたいと思ってね。」
「親御さんとして、それはいいと思いますが、度が行き過ぎると、大変な事になりますよ。気を付けてくださいね。」
「そうですな。わっはっはっはw気を付けます。」
俺は話を有耶無耶にして会社を後にした
部署に戻った俺に佐野が声を掛けてきた
「なぁ、陽斗!明日飲み会行くけど、参加するだろ?」
「するだろ?寝言は寝てから言ってくれ。二度と参加しないと言った筈だが?」
「いいじゃねぇか。飲み会くらい。」
「行かねぇ!」
「あ!わかった、あの子か?可愛い声のあの子か?」
「好きなように解釈してくれ。」
るぅの事を口にされるのが気に入らなくて話を切り上げた
「玉城主任。ちょっとお時間よろしいですか?」
呼ばれた俺は振り向くと早川さんが控えていた
「はい、直ぐ行きます。」
2人で会議室に向かい話し始めた