第30章 嫉妬の嵐に・・・・・
陽斗side
会社に向かう途中俺は考えていた
(今日のるぅはいつもと違って寂しがりだったな・・・・)
会社についた俺はセキュリティーを通過して
秘書室に向かった
「おはようございます。陽斗様。」
一番に俺に気が付いて声を掛けてくれる早川さんに
「おはようございます。すみません、早川さん、相談があるんですけど、お時間もらえますか?」
「えぇ、今なら30分以内であれば大丈夫ですが。お時間は足りますか?」
「いえ、充分です。」
そう言って俺は鞄からあるものを取り出した
「この封筒は、瑠李様宛ですね。何か気になることでも?」
そう、それはこの前るぅがマンションに帰ってきてから
直ぐに届いた差出人不明の手紙だった
「この前の、るぅの家出?からマンションに戻って直ぐに届いた物なんですが、差出人が不明なのと、若干、封の上の所の固さが気になるので、本人はまだ伝えていないんですよ。」
そう聞いた早川さんが手紙をおもむろに触り確認しだした
「確かに、この上の部分に不自然な固さがありますね。開けてみてもよろしいですか?」
「えぇ、もし本人が見られたらマズイものだったら俺が謝るので。」
そして慎重に封を開けると、剃刀の刃が仕込んであった
「やはりですね・・・・。」
「えぇ、彼女が開けなくて良かった。間違いなく彼女は手で開けますからね。」
「さて、このお手紙ですが、差出人に心当たりは?」
「あの女性だと思います。るぅに俺の家から出るように忠告してきた。」
「でしょうね。文面もそのような内容になってますしw」
「確か、先日契約をした取引先の社長秘書だとお伺いしましたが・・。」
「社長の娘ですよ。社長秘書をやっているそうです。」
「なるほど。では、こちらで対処いたしますので、お任せください。」
「よろしくお願いします。」
「畏まりました。2,3日中には。」
話し終えた俺は部署に向かった
「玉城、朝からすまんが、明智サービスに向かってくれるか?」
「何かあったんですか?」
「社長が、契約を増やしたいと言ってる。お前の指名でな。」
「私をですか?」
「あぁ、秘書の方から連絡がきたんだ。」
明智サービスの秘書・・・・・
嫌な予感しかしないまま俺は向かった