第29章 ・・・・・家族
瑠李side
真剣な顔をしたハルさんに聞いた
「なぁに?」
「いろいろ考えたんだが、今の同居関係を終わりにしたいと思ってる。」
「・・・え?なんで?」
「誤解はしないでほしいが、るぅと住むのが嫌になったとかじゃなくて、この前も話したが、俺にとってるぅは特別な存在なんだ。」
言われた事がイマイチ理解出来なくて
「じゃあ、どうすればいいの?」
聞いてみた
「どこにも行かないでほしい。そう思ってる。だから・・・・・今すぐじゃなくていいけど、俺の家族になってずっと側に居て欲しい。るぅの事、今までよりも大事にするから。」
「家族・・・?」
「あぁ、家族だ。」
「うんと・・・それって・・・?」
「他の誰かじゃなくて、俺の事だけ見ててくれればいい。俺もるぅ以外の女を見る気はないから。」
「じゃあ、ずっとハルさんのそばにいてもいいの?」
「あぁ、そうだよ。もう一度言うぞ。大野瑠李さん。」
「は・・はい。」
「俺の家族になって、ずっと側にいてください。」
「・・はい!」
ハルさんの側にずっと一緒に居られる事が嬉しくて
張り切って答えたらハルさんが抱き締めてくれた
「は・・・ハルさん?」
「ありがとう。」
うん。わかった。
私はずっとハルさんを見てるよ
大好きだからそばにいれるなら
家族になったら
離れなくてもいいし
一緒にいても不自然じゃないもんね
ハルさんが何故そんなことを急に言い出したとか
色々疑問に思う事があったけど
やっぱり一緒にいられる事が嬉しくて
それ以外どうでもいいって思っちゃったんだ
私はこれからもハルさんだけを見てるよ。
大好きなハルさんだけを・・・。
しばらくしてハルさんが言った
「そろそろ戻るか?お腹も空いただろ?」
「うんwバイキング楽しみだなぁ♪」
ホテルのフロントを通りかけたら
支配人にギャーギャーと喚いている人が居た
「あれ?雅人?」
その人を見てハルさんが言った
「あああああ!!!!ハル!!!瑠李ちゃん!!!もう何処行ってたんだよ!!!!心配したじゃんか!!!!」
「「散歩。」」
「だから、心配すること無いって言ったのに。」
と、呆れ顔のお姉ちゃんがいた