第29章 ・・・・・家族
瑠李side
ビールを飲んでいた2人だけど・・・・・
ハルさんの予想通り
雅人さんはすぐに寝たw
「な、だから言っただろ?w」
そう言って笑ってるハルさんは少し意地悪な顔をしていたw
ベランダに出てみると波の音が聞こえて
心を穏やかにしてくれる気がした
「眠くないのか?」
「うん。全然w。」
「夕日も綺麗だったけど、朝焼けも綺麗だろうな。」
「うん。そうだね。でも起きれないから見れないやw」
「ぷっwいつもならお出かけの時は早起きするのにか?w」
「だってw4時とか5時でしょ?wそういう時に限って起きれないからw」
「見たいか?」
「う~ん、見れたら見たいかなw」
「じゃあ、起きてればいい。」
「このまま?w」
「あぁ、このまま起きてて朝見に行こう。」
「5時間位あるよ?何するの?w」
「テレビでもみるか?w」
「そうだねw」
しばらくしてハルさんの声に意識が浮上した
「るぅ、起きろw」
私はその声で眠っていたと気がついた
「あ、いつの間にか眠ってたw」
「ほら、空見てみろ。明るくなりかけてる。そろそろ海に行くか?」
「うん。行くw」
ホテルのフロントを通りかけた時、支配人に声を掛けられた
「朝焼けを見に行かれるんですか?」
「はい。」
「ホテルのプールの隅っこに海に出る道があるんですが、そちらから出られると、プライベートビーチになっておりますので、誰も来られませんよ。朝焼けも他の場所よりも綺麗に見えると評判でございます。」
「ありがとうございます。行ってみます。」
言われた通りの道を進み、ビーチに出た
しばらくすると朝日が登って海の上を照らし始めた
あまりの景色の綺麗さに言葉が出なかった
その時ハルさんが繋いでいた手をキュッと握った気がした
「・・・るぅ。」
「なぁに?」
「大事な話があるんだ。」
そう言われハルさんの方を向くと
真剣な顔をした彼と視線がぶつかった
私はその真剣な目に心臓が煩く動き出した