第27章 ・・・・・嘘
朝、泣いてた理由を話したらハルさんが言ってくれた
「嘘はつかない。」って
それを聞いたら凄く嬉しくて安心した
仕事を終えて帰ってきたハルさんにどんな顔をしていいか
わからなくてご飯作りに集中してるフリをした
そしたら顔を覗きこまれて泣いてないのか聞かれた
ハルさんはハルさんで気にかけてくれてたのかもしれない
だっていつもより早く帰ってきてくれたし
いつも以上に優しい気がするから
「なぁ、るぅ・・・。」
「な・・・なぁに?」
「今度の休みに、海に行かないか?」
「え?海?」
「あぁ、せっかくの夏休みだし。夏らしい所どこにも行ってないだろう?」
「小学校の時以来行ってない・・・。」
「そうなのか?嫌いなのか?」
「家族みんなで行った最後の旅行が海だったから・・・。」
「あぁ・・・ごめん。だったら行きたくないよな?」
「ううん。行きたいw来年行けるかわかんないしw」
「そうか。まぁいくらでも行けるけどな。」
「あ、でも私、水着持ってないんだw」
「買いに行けばいいだろうw明日にでも。予定はないんだろう?」
「そうだ。じゃあ綾ちゃんに付き合ってもらおうw」
「気にいるのがあればいいなw」
「うん。可愛いのにしようw」
「あぁ、きっと似合うと思う。」
「えへへw」
「だけど一つだけ忠告するぞ!」
「何を?」
「露出は控えなさい。」
「どうして?」
「どうしても!わかったか?」
「うん・・・わかった。」
ハルさんの勢いに負けて私は頷いた
綾ちゃんに早速メールするとOKをもらえた
どんなやつにしようか考えながら
ベットに入った
次の日の朝いつも通りにハルさんを送り出し
ベランダからお見送っていると
今朝はちゃんと振り向いて手を振ってくれた
やっぱりこれがないと1日が始まらないw
家事を終えた私は綾ちゃんとの待ち合わせの場所に急いだ
「遅いぞ~人妻~♪」
「もうっ!w綾ちゃんw人妻じゃないからww」
「やってることは変わんないってww」
「そうかなぁ~?」
他愛のない話をしながらショッピングを楽しんだ