第27章 ・・・・・嘘
俺は優季から話を聞いて納得した
彼女が雷を嫌いな理由
彼女が香水を嫌いな理由
彼女が自分の誕生日を嫌いな理由
そして彼女が嘘を嫌いな理由
全部繋がった
話し終えた優季がこう言った
「で?そんなこと聞いてくるなんて、何かあったの?」
「まぁ・・・色々?」
「ふ~ん。まぁ、何でもいいけど、瑠李の事傷付けないでよ?」
「あぁ、わかってる。」
「あははw」
「何で笑うんだ?」
「ハル素直だなぁと思ってww」
「・・・・!!うるせぇ。/////」
「で?お姫様の機嫌は治ったの?w」
「多分・・・。」
「なにそれ?w受けるwww」
「どうしたものか・・・・。」
「あの子が喜ぶ好きなものでもあげれば?」
「好きなものか・・・・・一番好きなのはなんだ?」
「さぁねぇ?何かしらねぇ・・。」
「やっぱりぺんぎんか?そういえばこの前ショッピングモールで悩んでたぬいぐるみが有ったな・・・。」
「ぬいぐるみ!?w」
「あぁ、ぺんぎんが最近好きだって・・水族館でもずっと見てたし・・・ぬいぐるみとストラップも気に入ってるみたいだし・・・。」
「お揃いだもんねw」
「あぁ・・・ってなんで知ってるんだ!?w」
「優季様を侮っちゃだめだよwお兄さんw」
「まぁいい。何とかする。」
昼休みを終えた俺は優季と分かれ部署に戻った
定時で帰る為に仕事に集中した
佐野が横から次回の飲み会の話をしてきたがガン無視した
そして定時に終わらせた俺は誰よりも早く部署を出た
携帯を取り出しメールをする
“今から帰る”その一言を
俺は若干、不安を抱えながら家に入った
キッチンでなんとも言えない顔で晩御飯の支度をしていた
彼女が「おかえり。」と言った
少し顔を覗き込むように茶化してみた
「もう泣いてない?」
そうすると少し顔を紅くさせた彼女が
「朝のまま泣いてたらおかしいでしょ!?w」
「そっか。良かった。じゃあ風呂入ってくる。」
そう言いながら彼女の頭をポンポンと撫でた
やっぱり可愛いな・・・・・
日に日に増す彼女の愛しさに
嘘はなかった
こんなにも愛しいと思ってしまう自分に笑いが出そうだった