第27章 ・・・・・嘘
社長室の前で早川さんとすれ違った
「おはようございます。陽斗様。昨日はお疲れ様でした。」
「おはようございます。早川さんもお疲れ様でした。」
去っていこうとした俺に早川さんが声をかける
「昨日は、帰宅されてから大丈夫でしたか?」
「どういう意味ですか?」
「香水ですよ。昨日お会いした時に香りがしたので、自宅で大変だったのではないのかとw」
「お察しの通りです。昨日の晩から大変ご機嫌がよろしくなかったですw」
「さすがに敏感ですねw」
「今朝、一応許してくれましたけどね。」
「それは良かったですwそのままだったら家出でもされかねないですねw」
「気をつけますw」
そうして部署に向かうと佐野が話しかけてきた
「おい、陽斗~。昨日彼女とどうしたんだよぉ~??」
「話をしただけだが?」
「で?それから??」
「彼女とはそこで分かれたからその後は知らない。」
「え?何もなし??」
「何かあるものなのか?」
「大人だからw何かあってもおかしくないだろ?w」
ニヤニヤしながら俺を追求してくる佐野がウザかった
俺は無視して仕事に取り掛かった
お昼になり屋上に向かった
「あ、ハル~、遅いわよ~。」
先に来ていた優季が言った
「あぁ、すまない。」
「まぁいいけどね。で?何話って。」
「るぅの事なんだが・・・・」
「瑠李がどうかしたの?彼氏でも出来た!?」
「違う!!」
「冗談よwで?瑠李がどうしたの?」
「るぅの・・・・・嫌いなものって知ってるか?」
「嫌いなもの?雷と・・生レバーと蟹ミソ・・・うに?」
「フッwさすがだなw」
「可愛い妹の事ならだいたい分かるわよw」
「他は?」
「他?う~ん・・・・何かあったかしら?」
「かなり敏感に反応するものがある。」
「う~ん・・・あ!!香水??」
「あぁ・・。やっぱり知ってるのか?」
「うん。まぁね。昔からだから。」
「そうなのか?何かきっかけとかあったのか?」
「生レバーとかうにとか蟹ミソは見た目がグロテスクだからw雷と香水・・・あと自分の誕生日が嫌いなのは全部繋がってる。」