第26章 欲しいもの・・・・・
突然、雅人が無言になった
「・・・・・・。」
「どうしたんだ?急に無言になって。」
「そういえば、お前も言わないよな?」
「何を?」
「欲しいものとか・・・。」
「あんまり物欲とかないからな。」
「今はないの?欲しいものとか買いたいものとか。」
雅人のその言葉に俺が考えた
俺が今欲しいのは・・・・・
彼女の・・・・・
るぅの・・・・・・・
るぅの全部だ・・・・・・
だけどそれはきっと叶わないから
「雲・・・・全部。」
「は!?雲!!??何それ?」
「手に入れたいけど、手に入らないもの。」
「意味わかんないっすw」
「わからなくて結構だ。」
「そうか・・・・。所でさぁはるくぅん♪」
「何だ?気持ち悪い。」
「うわっ!ひでぇw」
「だから何なんだ?」
「そろそろ解禁になりませんか?w」
「ならねぇよ。」
「そろそろ瑠李ちゃんのご飯が食べたいんですけど?」
「俺と彼女が住んでる以上生涯ないかもな。」
「いやいやいやいやwそんな事言わずにw」
そこへ他の部署から佐野が戻ってきた
「あ、そうだ。陽斗。明日の夜空けといてくれよ。」
「何かあるのか?」
「秘書課との合コンだ!!気合入れていくぞ!w」
「行かねぇぞ。」
「大丈夫だぞ。ちゃんと参加したくなる要素を盛り込んだからw」
「なんだそれ?」
「社長が呼んでたぞw」
「お前・・・・・まさか。」
「え~?何の事ぉ~?」
そう吐いた佐野に殺意がわいたのは言うまでもなかった
「いってらっしゃぁい♪」
そう笑顔で見送る佐野
ため息を吐きながら俺は社長室へと向かった
社長室の前に着いて秘書の人に声を掛けた
「あ、玉城主任♪お待ちしてましたぁ♪」
相変わらずの媚びた喋り方をする秘書にうんざりしながら
俺は社長室に入った
「お、陽斗。待ってたぞw」
「何かあったんですか?社長。」
「まぁ座れwコーヒーでも飲むか?」
「いえ、結構です。で?お話ってなんですか?」
「明日の合コンだけど、参加しろw」
俺は社長を無言で見た・・・というか、睨んだ