第26章 欲しいもの・・・・・
陽斗side
週明けの月曜日、会社に着いた俺に
無駄に笑顔を見せる佐野が待ち構えていた
「やぁ、陽斗君。おはようw」
「・・・あぁ。」
「で?どうなんだ??」
「何が?」
「一昨日、電話で伝えただろ?詳細を週明けに聞くって。」
「・・・・・・・。」
「・・・・・・。」
「・・・・・なんだった?」
「おい!!!」
「・・・・記憶に無いんだが?」
「へぇ~。じゃあ言いふらしてもいいんだな?お前の電話に可愛い寝起きの女の子が出た事。」
「・・・!?」
「お前・・・本気で忘れてただろうw」
「彼女は・・・・・ルームシェアをしている子だ。」
うん。間違ったことは言ってない
「何!?そんな楽しいことしてたのかよ!?wどんな子だ?可愛いのか?美人か?会わせろ!紹介しろ!」
「教えない。・・・全部却下。」
「なんでだよ!?w」
「もったいないから・・・。」
「なんだよそれ!?w」
「写真とかないの??」
「・・・・・・ない。」
「今の間は絶対あるだろ!?w」
「もったいないから・・・。」
「うわ~~~!!w何なんだよそれ!?」
「さて、仕事するか。」
「逃げるなよ!!」
佐野が話しかけてくるのをシカトして職場に向かった
自席に着くと雅人が部署にやってきた
「陽斗~。おはよ~ん♪」
「・・・・・。」
「まだ怒ってる?」
「俺は怒ってないぞ。」
「俺は?って事は・・・?」
「さぁ、あれからお前の話は一切出てないからな。怒ってるかどうかはわからん。」
「マジかよ~~!!!!」
「優季とはたまにメールとかしてるみたいだけどな。」
「どうにか関係を修復しないとやばい気がする・・・。」
「まぁ、頑張ればいいんじゃね?」
「うわぁ~~!!!!!超冷てぇ~!!!」
「・・・自業自得だ。」
「誘ったら、会ってくれるかな?」
「・・・・・・・。」
「何で無言?」
「俺なら会わないからw」
「それマジで凹む・・・。」
「しょうがないな。」
「瑠李ちゃんの欲しいものとかあげたら許してくれるかな?」
「物で許す程、優しくないと思うぞw」
「彼女の欲しいものってなんだろうな・・・・。」